2月9日〜2月11日 長野県美ヶ原      

 早々に仕事を切り上げ,所属するゴロク会のみんなと信州松本へ出発.今回は家内も一緒に子供達を実家に預けての参加.9時ごろに姫路を出発して午前4時,最初のポイントである木崎湖へ到着.天気は良好.夜明けを待って撮影を開始した.ちょうど良いねこやなぎの木を見つけて,それをアクセントに全面氷結した木崎湖の日の出を撮る.

 美ヶ原王ヶ頭ホテルからの迎えが14:00のためまだまだ時間があるので,犀川水力発電所取水口のダム湖にて白鳥の撮影.まだ時間があるので,安曇野方面へ移動し撮影ポイントを探し,松尾寺にて撮影.その後,松本駅へ移動し,王ヶ頭ホテルの送迎バスでホテルへ.

 ホテル到着は3:30分頃で,急いで夕景の撮影へ出発.日没の時間が近づくにつれ,大陽はどんどん雲の中に入っていってしまう.しかし,雲の隙間から光の帯が松本方面の市街地に一瞬差し込み,幻想的な風景の撮影ができた.出来は別として・・・.次の日の早朝からの撮影と,前夜の寝不足のため早々に寝床に入った.

 午前4時起床.空には月があり,雲も見当たらない.雪原が明るく照らされている.喜び勇んで撮影へ出発.三脚を立てて,カメラを出してバルブで雪原を撮影と,シャッターを切ったが,切れない.どうもカメラ内部で凍ってしまったようだ.私のカメラは機械式のためまず大丈夫とかたかをくくって昨夜あまり手入れをしていなかったのが響いた.仕方がないので,とりあえずホテルへ戻ってカメラを暖めてみることとした.しかし,暖めても暖めてもなかなか動いてくれない.空は段々明るくなってくる.また,動くようになっても外へ出せばまたたちまち凍ってしまう可能性がある.なにせ外の気温はマイナス20度.そこで,とりあえずカメラを温めながら,ホテル内の窓ガラスをロケハン.そう,窓ガラスには,氷の結晶がついているのだ.なんとか日の出直前にカメラが機嫌を直してくれたので,一階のレストランの中から窓の氷を日の出の光線で撮影.腹立ちまぎれにバシバシシャッターを切っていたら120のフィルムで6本も撮っていた.撮影後,外へ出てみたら山並みの向こうにきれいに富士山が見えていた.次こそはと気持ちを切り替えて,さっさと朝食を済ませ,林道の方へ撮影に出発.なにせ帰りのバスが12時出発なのであまり時間がない.天気は快晴.風は少し強いが,雪が舞い上がって写真を撮るには良さそうであった.林道を下りながら2時間ほど撮影し,ホテルのバスに拾ってもらって11時30分頃には無事ホテルへ戻り,バスで車をとめておいた林道の入り口まで送ってもらった.今回の撮影はハプニングがあったものの,天候にも恵まれまずまずだった.

木崎湖,ほぼ全面氷結 犀川水力発電所取水口のダム湖 王ヶ頭(左の端がホテル) 北アルプス方面のはず?
林道を下っていきました

 しかし,この段階では,その後に起こる悲劇は知るよしもなかった.出来上がりのスライドを見てがく然.凍ってしまった後の写真では完全に補助シャッターが開いていなかったため,画面の下1/6位がけられてしまっていたのだ.修理が必要なことはいうまでもなく,高い撮影になってしまった.まあ,写真がなんとか使えるレベルだったのが唯一の救いであった.


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