3月18日〜20日 長野県美ヶ原      

 今回は,2月に訪れた美ヶ原の王ヶ頭ホテルへ再チャレンジを含めて撮影に出かけることにした.16日に幼稚園を卒業した長男朋宏の卒業旅行という名目で,私と朋宏の2人で18日朝9時前の大阪発しなの15号で松本へ向かった.

 松本駅には2時にホテルから迎えのバスがきて,1時間30分ほどかけて標高2000mのホテルまで連れて行ってくれた.ホテル着は3時30分頃で,夕日の時間が5時45分頃なので部屋で少し休憩をして,王ヶ頭の頂上から夕日の撮影を行なった.この日は,松本で最高気温が摂氏16度まで上がったため,町には結構,もやがかかっていた.あまり焼けることもなく雲の中へと夕日は沈んでいってしまった.この間,朋宏は写真を撮っているまわりで雪だるまを作ったりしていたが,さすがに退屈してしまったようで,「早くホテルに帰りたい」「お風呂に入りたい」「お腹がすいた」とダダをこねられてしまった.明日の課題にしたい.夕日撮影後,夕食,風呂と子供の言われるままに動いて,夜9時に消灯.

 起床は午前3時の予定が,目がさめたら1時30分で未だ月も出ておらず辺りはまっ暗.さすがに未だ撮影に出る気もせずもう一度寝ようとするが寝られない.仕方なしに午前2時30分にホテル前のベランダのところに出て三脚を立て撮影開始.ちょうど東の空に月が出たところで撮影開始.露光時間1時間30分.月齢が23日ということで結構暗かったため,このような長時間露光となったがさて,写っていることやら?いつもながら不安である.その後,さらに1時間の露光をかけて午前5時となった.

 そろそろ朝日の撮影ポイントへ移動ということで,ホテルから少し美しの塔方面へ下ったところへ移動し,ポイント探し.雪原にはクロスカントリースキーや雪上車の跡がびっしりついており,きれいな雪原を求めて懐中電灯片手にさがした.まあ,なんとか前景だけはマシなポイントを見つけ,三脚を立てたころには少し東の空が白んできた.5時45分頃には日が昇るので,引き続きバルブでの撮影.5時50分前,東の空から真紅の太陽が昇る.しかし周りには雲がなくあまり焼けず,雪原も少しピンクがかっただけで残念であった.まあ,あまりぜいたくをいっても仕方がないので,7時ごろまで朝日の撮影を行い,宿へ戻った.

 この間,朋宏はぐっすり寝たまんま.朝食後,雪上車にのせてもらい美しの塔へ.朋宏は助手席にのせてもらって御機嫌.夕方までは,そり遊びなどをして子供の機嫌をとっておく事にした.夕日は朝日を撮影したもう一段下の雪原まで降りて撮影開始.やはり前日同様,下界には靄がかかっており,西の空には雲がある.だいぶん雪がとけてしまっている斜面を切り取りながらの撮影.斜面が夕日でオレンジ色に染まった.陽がだいぶん低くなったところで,この場所での撮影をあきらめ夕日で雲が色づくことを期待して大急ぎで王ヶ塔の頂上へ移動.しかし,雲はあまり色づかず,日没後も少しねばったがあきらめてホテルへ戻った.今回,夕日にはあまり縁がなかった.

 翌朝は,午前4時30分に起床.前日の月の感じから,月光の撮影はあきらめてぐっすり寝た.朝日の撮影は前日と々場所で行なったが,この日の夜明けもたいしたことはなかったが,夜明け前に少し雲が焼けたことがせめてものなぐさめであった.やはり,もっと冷え込む時期のほうが良いようであった.雪原の夜明けは来年への課題として置いておくこととし,朝食後は朋宏と雪遊びに徹して,次は花のころに来ることを決意しながら夕刻大阪へ戻った.なんだかんだいいながら今回の撮影では120のフィルムで28本も撮っていた.

大阪駅から「しなの」で 王ヶ頭山頂・標高2034m 八ヶ岳方面の夕焼け 美ケ原の朝日
雪上車で美くしの塔へ出発 朋はソリ遊びでゴキゲン 夕日まであと少し お世話になった王ヶ頭ホテル前で

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